飲食店における経理の基本とは

そもそも「経理」とは、会社の資金を管理することです。
主な経理の仕事には、
- 現金・預金の管理
- 掛金の管理
- 資産の管理
- 給与・保険の計算
- 税務申告
- 決算書の作成
などの業務があり、これらを1年間のサイクルを通して行います。
では、飲食店における経理の基本はどのようになっているのでしょうか。
飲食店の経理は、現金主義です。
現金主義とは、売上も仕入れも現金が入ってきて現金が出ていくという考え方です。
企業経営において、有価証券などが入出金の主体となるケースがほとんどです。
しかし、飲食業では、現金の出入りによって、大部分の収益や損益が構成されているのです。
飲食店の経理が扱う書類の種類とは

飲食店に限ったことではありませんが、経理が扱う書類の種類には、以下のようなものがあります。

上記を見ても分かるように、伝票は主に入出金記録の管理に用いられます。
一方、帳簿は伝票を集めてまとめたもので、飲食店における取引や会計に関する記録をまとめたものです。
飲食店の経理のやり方攻略!基本帳簿(現金出納帳)について

飲食店に限ったことではありませんが、経理では、帳簿をつけて日々の取引や財務状況を管理する必要があります。
飲食店における基本の帳簿は、現金出納帳と呼ばれているもので、毎日の現金の動きを表している帳簿です。
そこでここからは、基本帳簿(現金出納帳)について詳しく紹介します。
現金出納帳のイメージは「家計簿」
「現金出納帳ってなに?」「どういうものなの?」と思われている方もいるでしょう。
結論からいうと、家計簿のようなものです。
売上に現金があったら入金額に記入し、材料を購入する際に現金で支払ったら出金額に記入するといった感じです。
そして、1日の最後に、現金出納帳の現金残弾とレジに入っているお金が一致していることをチェックします。
【実際の記入例】基本帳簿(現金出納帳)の付け方
現金出納帳の作成で重要なのは、誰が見ても理解できるかどうかです。
自分で見返したときはもちろんのこと、他の人が見ても分かるように記入しましょう。
では、実際の記入例を見ていきましょう。
例えば、以下のようなケースの場合、現金出納帳にどのように記入していくのか紹介します。
- 9月17日:営業後の現金残高が5,000円
- 9月18日:1日の売上が7,000円
- 9月18日:食材を600円分購入
- 9月19日:1日の売上が5,500円
- 9月19日:文房具を300円分購入
上記のような場合、以下のように記入します。

ぜひ参考にしてみてください。
現金出納帳作成のおすすめツールとは?
現金出納帳は、どのようなツールで作成しても問題ありません。
アクセルでも問題ないのですが、「Taxnote」というアプリがおすすめです。
Taxnoteは、スマホで現金出納帳を作成でき、操作が簡単なので誰でも現金出納帳を作成できます。
また、作成したデータを会計ソフトにそのまま取り込むことができるためおすすめです。
エクセルやアプリなど、自分が慣れているツールや使用しやすいツールを用いて作成しましょう。
飲食店の経理では減価償却費に注意しよう

一般店舗では、設備といえば陳列棚やレジなどがあれば済みます。
しかし、飲食店の場合、厨房設備はこれらと比較してもかなり高額となります。
また、店舗の改装や厨房設備の入れ替えなどを行えば、その分高くなってしまうでしょう。
そのため、設備は減価償却されるものであるということを意識することが大切です。
設備にかかる費用を何年かに分割して、毎年少しずつ経費として配分していくことで安定した経営に繋げましょう。
飲食店経理のやり方に関するQ&A

最後に、飲食店経理のやり方に関するQ&Aをいくつか紹介します。
- 飲食店でよく使われる勘定科目はなに?
- 現金以外で決済したときの帳簿はどうしたら良い?
それでは詳しく見ていきましょう。
飲食店でよく使われる勘定科目はなに?
飲食店でよく使われる勘定科目は以下の通りです。
- 売上:1日の売上合計
- 仕入:食材・お酒・ドリンクの購入
- 水道光熱費:ガス・電気・水道代
- 広告宣伝費:チラシの作成など
- 通信費:電話代・ネット代など
- 消耗品費:店内備品
- 従業員の給与
上記の中でも特に多くかかるのが水道光熱費です。
そのため、さまざまな管理項目がある中、特に重要な勘定科目となるでしょう。
現金以外で決済したときの帳簿はどうしたら良い?
キャッシュレス決済の推進や需要拡大に伴い、クレジットカード決済やQRコード決済などの現金以外の決済方法に対応している飲食店が増えてきています。
クレジットカード決済をはじめとするキャッシュレス決済は、売り上げた代金が入金されるまで数日かかります。
しかし、経理上で売上を計上するタイミングは、基本的に売り上げた日となります。
そのため、帳簿には、その旨を記載する必要があります。
その際に利用する勘定科目は「売掛金」となり、決済手数料として差し引かれた金額もしっかり記載するようにしましょう。
まとめ

飲食店における経理のやり方について詳しく解説してきました。
今回が、現金出納帳の付け方を紹介したように、日々の取引から記帳することは、そんなに難しい作業ではありません。
しかし、後回しにしているとその分一気に記帳しなければならず、資金の流れを把握することができません。
利益を確保するためにも、日々のルーティンとして経理作業も仕事の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。





















